2019年11月25日月曜日

川窪氏邸@小諸市大字滋野井子

井子集落に「川久保新十郎邸」跡と伝えられる遺構がある。
「滋野村誌」によると、方一五間❨27m❩面積二二五坪❨約742・5平方m❩で、周囲に堀があり、石塁があったという。
井子の古記録によると、美濃国斎藤氏の家臣川久保八郎なる者が、浪人となって信濃を流浪し、井子村に来て「一の城戸に住んだ。次いで安則・その嫡長が川久保新十郎正信で、専ら武芸の道に励んでいたが、後に真言宗系の修験堂を開いて川窪山龍学院と称したという。その後正信の長男が二代を継いで、以来九代にわたり井子で修験堂を守ったとされている。
川久保新十郎は武田氏に仕えたとされ、武田氏が小諸城を占拠した天文二十三年❨1553❩から天正十年❨1582❩の頃かという。❨「小諸市誌」❩

縄張りは「信濃の山城と館」に詳しく、外屋敷と呼ばれる畑地があり、西と南側は崖になっていて屋敷跡と記録されているようで、外屋敷の南に旧街道と一の城戸があるが、その辺り一帯が川窪氏邸跡と推定されるようである。

外屋敷と呼ばれる畑地。

井子集落。旧街道は一本南側になる。

奥が「一の城戸」か。




2019、11月初訪

0 件のコメント:

コメントを投稿

足穂神社@東御市本海野岩下

西海野には二つの神社がある。 「足穂神社」は江戸期の村社で、飯縄権現が祀られ元飯縄権現と称していた下吉田村の産土神である。 一方の「 住吉神社 」は寛永8年(1631)千曲川の洪水で流された下深井村の氏子らにより大阪住吉神社から分祀し建立したものであるという。 西海野...