2020年3月6日金曜日

小原神明宮@小諸市甲字塩川

塩川地籍には「神明宮」があり天照皇大神と豊受大神が祀られている。

長野県神社庁ホームページに、祭神は天照皇大神と豊受大神。例祭日4月25日。その土地の産土神であり氏神であるとあり、謂れ等には触れていない。

塩川城
はじめこの地域一帯は千曲川べりに水田が開けていたようで、小さな集落がいくつかあったようである。
北東の台地上の「塩川城」は、それら集落の人たちが戦国期に自衛の為に築いた砦と考えられている。
世が落ち着くと台地上の小原地籍に移転したが、旧地には往古から祭祀してきた氏神を残している。池久保の諏訪明神は大池氏の氏神で、上塩川の天照皇大神宮はその昔塩川氏が勧請したもので、ともにそれぞれの氏族で祭祀されているという。(「小諸市誌より」)

上塩川地籍がわからないので確証はないが、この「神明宮」が塩川氏が勧請した「天照皇大神宮」かと思われるので、忘却してしまわないよう記事にしておく。

「神明宮」と「塩川城」。

神明宮のようす。

千曲川沿いには塩川道があって、南は耳取城方面から硲城を下り、繰矢川を渡り、神明宮の付近を通り、塩川城の脇を上がって、北は与良城方面へと抜けたものと思われる。



繰矢川の渡河に関わるものであろうか、人工的に思える石積が近くにある。
祭祀遺構か墳塚か、繰矢川の渡河に関わるものか。
気になったので記しておく。





2019、10月初訪

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