2017年7月24日月曜日

大室古墳群@長野市松代町大室





約500基の古墳の中には、盛り土をした盛土墳(前方後円墳など)や土石混交合墳もあるが、八割近くが小石を積み上げて墳丘とした渡来人墓制である積石塚で、「合掌形石室」という特殊な埋葬施設となっていることから、他に類例の少ない遺跡として1997年(平成9年)7月28日に国の史跡に指定された。この形は全国に40例、そのうち25例がこの古墳群に集中している。(ウィキペディア)

大室古墳群中最大規模の244号墳。












見所は信州松代観光情報ホームページさん参照

石室の天井部に板状の石を三角形の切り妻屋根のように組み合わせた合掌形石室(撮り忘れたらしく写真に無い)は、全国でも珍しいという。 積み石塚は高句麗、合掌形石室は百済の墓制と関係があるとする説もある。 出土遺物に馬具が多く、馬の飼育と渡来系の人々の関係が指摘されている。 『延喜式』 による甲斐・武蔵・信濃・上野の四ヶ国に設けられた御牧 32 牧のうち、信濃には 16 牧が置かれ、「大室牧」の名が見える。 『延喜式』は平安時代中期(967年(康保4年)より施行)に編纂された格式で、大室古墳群は5 世紀から8世紀にかけて築造されており、「大室牧」設置以前よりの馬生産をうかがわせる。 或は大室古墳群の末裔たちによって「大室牧」は成り立ったのかもしれない。

文化と写真 Culture and Photo Galleryさんの修士論文「長野県の古代朝鮮半島からの渡来文化 -大室古墳のルーツをたどる-」に詳しく、おすすめしたい。

近くに大室氏の霞城跡がある、小笠原長清の末裔、時光を祖が大室牧の牧監となり、大室氏を名乗ったという。

大室古墳群
長野市 松代町大室 310


2016年2月初訪

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